2016年10月16日(日) 快晴秋晴れの中、安達太良連峰を北から南へ縦走してきました。
2週間前に箕輪山まで登ったばかりですが(
その時の記事)、山頂から安達太良山方面を眺めていて安達太良山まで縦走してみたいという衝動にかられ今回の安達太良縦走となりました。一緒に登っていただけるのは尾瀬(
尾瀬2日間)へ一緒に行ったDr、当初は野地温泉から登り、奥岳へ下るコースを考えていましたが、Drのおすすめで野地温泉から登り、石筵へ下る安達太良連峰を北から南へ縦走するコースへ決定。和尚山のコースは初めてなので楽しみです。
また、今回は縦走途中から何かの縁か東京から安達太良山登山へ来た2人と一緒に同行することとなり、楽しい山行になりました。
朝5時30分に、下山場所の石筵の駐車場で待ち合わせ、Drの車を駐車場に残し自分の車で登山口の野地温泉の駐車場へ移動します。(下山後、野地温泉へ再び戻り車を回収)
6:23 野地温泉登山口より登山開始。長い縦走路の始まりです。
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さすがにこの時期の早朝は冷え込みます |
登り始めて10分で最初の分岐の旧土湯峠へ到着。1座目の鬼面山を目指します。
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鬼面山(左)と箕輪山(右奥) |
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前回より紅葉が進んでいます |
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滑りやすい急坂も順調に登っていきます |
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途中振り返って撮影、鬼面山の影になってしまいました |
7:09 1座目の鬼面山山頂へ到着。(1482m)ここで休憩はしないで先へ進みます。
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鬼面山山頂 |
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2座目の箕輪山(安達太良連峰の最高峰です) |
鬼面山から箕輪山へは、岩場の急坂を一旦下って、比較的傾斜の緩い道を登っていきますが、徐々に傾斜が増しさらにえぐられた滑りやすい道になります。
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鞍部より鬼面山の紅葉 |
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箕輪山はとても雄大なやまです |
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途中振り返って見る紅葉 |
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今朝は冷えたみたいです。途中霜柱もありました |
8:24 2座目の箕輪山山頂へ到着。(1718.8m)
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箕輪山山頂 |
箕輪山山頂からの展望はとても素晴らしいです。
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山頂より磐梯山、今日は登山者でごった返しだと思われます |
休憩もそそそこに次の鉄山を目指して箕輪山を後にします。
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箕輪山の下り |
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正面が鉄山 |
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笹平分岐 |
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振り返って箕輪山 |
鉄山への登りで一か所岩場の難所があります。
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岩場を慎重に登っていきます |
岩場の急坂をやり過ごすと、突然開けた場所に出ます。しばらくのんびり歩きます。
(但し、ガスっている時は注意が必要です。目印のペンキやケルンを頼りに進みます)
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正面に鉄山避難小屋が見えます |
9:09 鉄山避難小屋に着きました。いつかはここで宿泊しながら安達太良の星空を見てみたいです。
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鉄山避難小屋 |
鉄山山頂まではあと少しです。
9:20 3座目の鉄山山頂へ到着です。(1709.3m)
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鉄山山頂 |
安達太良山は活火山です。気象庁が新たに設置した火山観測局です。
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安達太良山の火山活動を観測する観測機 |
カメラの先は、安達太良山の爆裂火口の沼ノ平
過去に硫化水素による死亡事故があり、現在は以前あった火口を通る登山道は立入禁止です。
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沼ノ平 |
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鉄山山頂より安達太良山(左)、和尚山(中央)、船明神山(右) |
鉄山には時間も早いのか登山者も少なく、近くにいた二人組の女性登山者に挨拶。話を聞いていると東京から安達太良登山へ来ていたそうです。偶然にも野地温泉からの縦走だそうです。行先を伺ったところまだ決めていなく、出発地点までの交通手段も決まっていないとのこと。自分たちがこれから行く縦走路で良かったら、帰りも同じ場所なので送れますよと提案したら是非ということになり以降ご一緒することになりました。旅は道ずれ人数が増えれば楽しさも増えます。
(彼女たちが停めた場所は、新野地温泉。自分たちの野地温泉駐車場とは200m位しか離れていません)
鉄山を後にして、次の安達太良山へ向かいます。鉄山からは急な岩場を下っていきます。
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この先に急な岩場の下り |
馬の背まで下ってきました。この稜線はこれから先の安達太良山まで沼ノ平からの風の通り道で強風時は立っていられないくらいの風が吹く危険個所ですが、今日は穏やかです。
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馬の背(稜線の左側が二本松市、右側が猪苗代町) |
馬の背より二本松市側、鉄山の紅葉の綺麗です。二本松市側ですが、奥に見える街並みは福島市。
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分かりずらいですが下にくろがね小屋が見えます |
峰の辻へ降りる分岐を過ぎて沼ノ平を見下ろす撮影スポットへ行きます。
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前を歩く2人が鉄山からの同行者 |
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記念撮影しているところをパチリ |
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ついでに撮ってもらいました |
牛の背を通り安達太良山山頂へ進みます。この辺りから登山者が多くなります。
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奥の山(岩)が安達太良山山頂 |
10:13 4座目の安達太良連峰の主峰である安達太良山山頂に到着です。(1700m)
山頂は登山者で一杯です。メインルートのゴンドラ山頂駅からの登山道にも多くの登山者で列をなしています。
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山頂標記の記念撮影も順番待ちで並んでいます |
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山頂標記の前で記念撮影 |
安達太良山の三角点は山頂標記の後ろにある「乳首」の上にありますのでそちらに行ってみます。しかし、こちらも渋滞で長い列です。
乳首とはなんともいえない名称ですが、安達太良山を中通り方面から見ると女性の乳房のような形に見えます。その先端なので愛情をこめてこの様な名称になったのかと思われます。
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頂上への列 |
山頂へは何度も登っているので、ブログ用の証拠写真を撮るのをすっかり忘れていました。
唯一撮った写真を載せます。山頂も人でごった返しですので早々に降ります。
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山頂には山の神様の祠もあります |
山頂付近は人も多いし、時間もお昼にはちょっと早いので最後の和尚山山頂を目指して先へ進みます。
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山頂はカラフルな色に彩られています |
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最初は背丈程のハイ松の中を進みます。 |
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目指す和尚山、稜線の道を進んでいきます |
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こちら側の紅葉も見頃です |
和尚山のルートはあまり利用する人がいないのか、登山道は狭く、樹木をかき分けながら進んでいく感じです。
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紅葉した木々の間をかき分けるように進みます |
11:07 ちょっと早めですがここで昼食タイムです。早朝より歩き続けているのでお腹ペコペコです。(食べるのに夢中でまた休憩写真を撮り忘れてしまいました)
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しばしの昼食休憩 |
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休憩場所から安達太良山、だいぶ遠くまできました |
休憩中後方から”ブォンブォン”とエンジン音がします。近くの塩沢にエビスサーキットがありますがさすがにここまでは聞こえません。こんな場所でラジコンなんてこともないのですが、だんだん音が近づいてきます。なんと、音の主の正体は、草刈り機!張り出した笹枝などを刈り取っている登山道を整備されている方々でした。
20分位休憩後、再び山頂目指して進みます。
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頭などをぶつけないように注意して進みます |
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途中何か所か開けた場所からは安達太良の絶景を見ることができます |
自分は和尚山のルートは初めてですが、和尚山からの紅葉がこんなに綺麗だとは初めて知りました。しかも、登山者が少なくここはまさしく穴場です。いい場所を知ることができて得した気分です。
岩場の休憩場所。草刈り隊の方々が休憩をしていました。
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ちょっとした痩せ尾根、以外に急登です |
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草刈り隊より先に行かせてもらいます |
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急登手前から安達太良方面、草刈り隊の方々はまだ休憩中 |
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急坂をを登っていきます |
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何回も振り返りますが、絶景です |
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岩場の難所も慎重に進みます |
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岩場の急登も |
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安達太良の山頂もだいぶ遠くになってしまいました |
急登を終えると、山頂までなだらかな道を歩きます。
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大玉村方面の景色 |
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山頂までもう少しです |
山頂三角点への分岐に到着。ザックを置いて山頂まで往復します。
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ちょっとした岩を登ります |
12:33 縦走最後、5座目の和尚山山頂へ到着です。(1602.0m)
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和尚山の三角点 |
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安達太良連峰の南端の和尚山山頂より |
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三角点で記念撮影 |
さて、分岐まで戻ります。
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大岩からの絶景 |
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逆光でした |
分岐まで戻り石筵の登山口(駐車場)を目指して下山開始です。あとはひたすら下るだけですが、結構距離があります。
下山の際、草刈り隊の方々が先行して下っています。本当は、この先熊に注意でしたが、草刈り機のエンジン音で熊も近づかないと思います。
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急な岩場も続きます |
下山道からの紅葉の景色も最高です。何度も立ち止まり記念撮影をします。
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和尚山からの景色も素晴らしい |
山頂より約半分ぐらい下っていくと、登山道は樹林帯の中へと進みます。
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この辺はまだ紅葉していません |
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進んでいくと右側から沢の音が聞こえてきます |
14:05 絶壁の休憩スポットに到着。しばしの休憩タイム。
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左側は断崖絶壁、自分は高所恐怖症なので写真は撮れませんでした |
小休憩後出発。沢まで一気に下っていきます。
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急な下り |
石筵川を渡渉します。結構水量があり渡るのに苦戦します。Drはバランスを崩して片足が川へ、一瞬でしたので水は入らなかったの事、自分はこけるの覚悟で小ジャンプでクリア。女性陣はルートを模索していましたが、結局靴を脱いで渡りました。(女性は賢明です無理はしません)
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水は冷たかったそうです |
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川の側で湿気が多いのか岩には毛足の長い苔が生えています |
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最後の登り返し |
銚子ケ滝への入り口に来ましたが、今日は時間の関係で断念、先に進みます。
ここから先は、滝を見に来る観光客が多く、遊歩道のように整備された道を進みます。
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船明神山ルートとの分岐 |
銚子ヶ滝入口の駐車場へ到着。本当はここに駐車したかったのですが、早朝は牧場のゲートが開いていなく、母成グリーンラインの駐車場に止めました。
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しばらく車道を歩きます |
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駐車場へ案内板 |
15:30 無事に石筵の登山口(駐車場)へ到着。所要時間は休憩込みで9時間10分。
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駐車場に到着(右奥) |
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石筵の登山口 |
下山後、沼尻温泉へ移動して日帰り温泉で汗を流して疲れをいやしました。
今回お邪魔したのは、登山家の田部井淳子さんがオーナーでもある沼尻高原ロッジです。
やはり人気で、宿泊客が多く、通常17時までの日帰り入浴ですが、今日は16時までとの事、今は15時55分!ギリギリセーフ。
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沼尻高原ロッジ、ログハウス風でとても雰囲気がいいです |
お湯の温度はそのままではとても熱くて入れません。水をいれて板でかき回してからやっと入れました。温泉は酸性硫黄泉で飲料も可能でしたが、自分は胃が弱いので遠慮しました。
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男湯 |
入浴休憩後、最初の出発地点まで戻ります。途中、新野地温泉の駐車場で彼女たちを降ろして200m先の野地温泉へ移動、そこで本日の行程は終了、帰路へ着きました。
お疲れ様でした。
おわり